株式会社 山治紙業

一般・産業廃棄物処理waste

WASTE一般・産業廃棄物処分 収集運搬

廃棄物処分の現状と当社廃棄物処理の概略

埋立処分場の物理的な限界
環境省の発表によると、平成25年度に設置された最終処分場の新規施設は全国で14件で、平成20年度以降は年20件弱程度の実績で推移しており、相変わらず新設が難しい状況にあります。最終処分場の残余年数(平成26年4月1日現在で14.7年)は増加しているものの、平成20年以降、残余容量はほぼ横ばいの状況にあります。環境問題が社会の関心事であり、現在のところリサイクル率が年々向上しているため、最終処分場不足の問題が表面化していないだけの綱渡り状態にあります。


処分方法の重要性
平成25年度の産業廃棄物の総排出量が約3億8,500万t、この内廃プラスチック類は約600万t強でその内の100万tほどが埋立されています。その主な要因としては、コスト、材質、排出工程等様々ありますが、埋立に頼るのは得策とは言えません。
今日の様にリサイクル方法が多様化する中にあっては、コスト以外にも長期的な展望も見据えた処理方法の選択が事業者に求められています。


当社処理のメリット
当社では廃プラスチックの資源化を廃棄物処理事業の中心に位置付け、株式会社トクヤマ(以下「トクヤマ」)の中部地区代理店としてセメント資源化を推進いたしております。セメント資源化は、まず廃プラスチックを燃料として活用し、燃焼後の灰分はセメントそのものとして活かしきる全く無駄の無いシステムであり、現在考えられる最善の処理方法と自負しております。
廃棄物管理上の最終処分となりますので、その後の処理を心配する必要がありませんし、プラスチックの種類・付着物の有無等の条件に寛容な点も見逃せません。
また、産業廃棄物としての廃プラスチック取り扱い以外にも、近年増大している再生原料の需要に対しても安定的な供給を行っておりますので、排出事業者ごとに総合的な評価を含めた廃棄物管理を提案しております。


廃プラスチック処理工程の概略
他の廃棄物に比べプラスチックの比重は一般的に低く、産業廃棄物であるか再生原料であるかによらず、減容しなければ輸送コストが必要以上にかかってしまいます。当社の役割としては、次の工程(セメント資源化又は再生)に向けた適切なプラスチックの収集・選別と減容処理です。
当社の処理を経て梱包された廃プラスチックは、JR貨物やトラックを利用して順次出荷されています。


廃プラスチックの受入条件
トクヤマでは、搬入された廃プラスチックを焼成炉投入に適当な大きさまで破砕します。破砕されたプラスチックはそのまま配管で結ばれた焼成炉まで空気圧送され燃料となります。燃焼後はその他の原料と一体となりセメントに生まれ変わります。
受入できる条件の概略について以下に列挙します。
○焼成に適合する廃棄物の基本条件
・基材がプラスチックで十分な熱量を有すること※1
・塩化ビニルや難燃剤を含まないこと※2
・焼成炉への供給方法に合わせて、硬質・軟質の分別がなされていること※3
○形状性状にかかる条件
・運搬、破砕、圧縮が困難な大きさ硬さでないこと※4
・破砕、空気圧送を困難にする強い粘着性がないこと
○その他の付帯条件
・金属、ガラス、木などの異物がないこと※5
・火災の危険を伴う溶剤及びその臭気がないこと
・保管上問題となる食品残さやその腐敗臭がないこと
・生活系の廃棄物でないこと(産業廃棄物であること)

再生原料プラスチック引取の条件
○適合するプラスチックの基本条件
・基本的に単一組成の熱可塑性樹脂であること(例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等々)
○形状性状にかかる条件
・運搬、破砕、圧縮が困難な大きさでないこと
○その他の付帯条件
・異物や臭気が一切無いこと
前記条件以外に、他に発生する廃棄物との相対的な関係を無視することはできません。分別を進めることで廃棄物の処理が困難になる場合もあるからです。いずれにせよ廃棄物とその処理体制全般を通してバランスよく管理してゆく必要があります。

※1ラミネート・メッキ加工等による紙・金属箔の付着、複合素材を問題としません。
※2塩素、フッ素、臭素、ヨウ素などのハロゲン元素はセメント焼成炉の損傷、燃焼の阻害、製品の品質低下の原因となるため。
※3軟質(主にフィルム状)のものは一般的に見かけ比重が低く、破砕後の空気圧送(配管で直接焼成炉に供給される)に適します。これとは別に、見かけ比重が高い硬質(主に成型品、ブロック状)のものは破砕後一時保管を経て適宜ペールローダー等で運ばれます。また、軟質のものは圧縮機による梱包、硬質のものは圧縮しにくいのでフレコン詰による梱包が必要となります。なおフレコンはワンウェイ使用で、廃棄物と一緒に焼成されます。
※4例えば、運搬や作業に支障をきたすほど極端に大きい又は重いもの、1mを超える幅のフィルム又は板状物(コンベアに収まらない)、長尺で互いに絡んだもの(収集困難、コンベアに乗らない)、50㎝角を越えるブロック(破砕刃の破損、運搬困難)、10mm径以上のロープや網(破砕困難)
※5燃料とならない。破砕・圧縮機を破損する。

FLOW産業廃棄物処理フローの概略

産業廃棄物処理フローの概略